福本豊の盗塁に関するバグ記録はなぜ生まれたのかネットを調べようとしても、結局何がすごかったのかよくわかりませんよね?
この疑問を解決するには「プロ野球の職人たち」という書籍がおすすめです。
私は様々な書籍やネットを利用しましたが、この本が一番エピソードにあふれていると感じました。
おかげで、なぜ福本豊がバグのような記録を残せたのかはっきりとわかりました!
そこで今回は、「福本豊はなぜあんなに盗塁できたのか」についてわかりやすく解説します。
結論
福本が圧倒的な盗塁数を誇っている理由は
- 前時代だったから
- 投手のクセを見抜くプロだったから
- 優秀な2番バッターがいたから
- スピード、スライディングが超一流だったから
です。
今回スピード,スライディングについては割愛し、上の3点を詳しく解説していきます!
時代が違う
まず、昔と今では盗塁の難易度が違います。
70年代前半までクイックモーションは存在していませんでした。
シーズン盗塁80overというバグ記録はクイックモーションが生まれてから一度も達成できていません。
しかし、時代が違うの一言で片づけるほど福本の記録はあまくありません。
福本の盗塁記録が1065に対して、歴代2位の記録は596。
倍近い数字です。
つまり、同世代の中でも福本はけた違いの存在だったということです。
ではほかの足が速い選手と何が違ったのでしょうか。
クセを見抜くプロ
福本はどんなピッチャーにも、独自のリズムとタイミングがあることに気づきます。
例えばセットからモーションに入るまでの時間。
1,2のタイミングや1,2,3,4など投手によってタイミングは違いますが、一定である場合が多いといいます。
そしてこれは投手本人は気づいていないケースが多い。
このリズムを利用し、福本は盗塁数を爆発的に増やしていきます。
ですが、もちろんこれだけでは通用しない相手が出てきます。
vs神部年男
近鉄の神部は、リズム一定でけん制も上手く福本とってイヤな相手でした。
彼はけん制をするとき体の軸を少し前に傾けます。
これによってバッターにボールを投げる雰囲気が出せるからです。
盗塁するタイミングを見いだせず、やっとの思いで福本が見つけたクセはかかとでした。
神部はけん制のときだけ、軸足のかかとが大きく上がっていました。
これを発見してから、けん制に引っかかることはなくなったそうです。
このエピソードからクセがないと思われる投手でも探せば見つかることがわかります!
2番バッターの存在
福本が世界一の盗塁王になれたもう一つの要因は2番バッター「大熊忠義」の存在です。
大熊は福本と6年間1,2番コンビを組みました。
いくらいいタイミングを切れてもバッターがファウル打ってしまったら意味がありません。
一時期外国人が2番になった時がありましたが、福本が走ったらファウル、走ったらファウルと全く息が合いません。
これによってチームが全く勝てなくなったそうです。
このエピソードから、2番バッターの協力はめちゃくちゃ大事だとわかります!
サイン
彼らは盗塁やエンドランのサインを自分たちで決めていました。
実例を紹介しましょう。
福本が耳を触ったら「盗塁する」、行けそうになかったら顔を触る。
顔を触っていたら今度は大熊がエンドラインのサインを出す。
これらの方法で相手に気づかれず、意思の疎通を図っていたそうです。
監督の皆さん、
もしかしたら選手間でサインを出させるといいかもしれません!
番外編:記録
なぜ世界一の盗塁王になれたのかの解説はここまでです。
気になる人に向けて福本の記録を載せておきます。
- 通算盗塁数:1065盗塁
- シーズン盗塁数:106盗塁(歴代最多、1972年)
- 盗塁王:13年連続(1970~1982年)
まとめ
いかがでしたか。
盗塁=足の速さではないことが分かったと思います。
盗塁で悩んでいる選手の皆さん、ぜひ投手の研究をしてみてください。
わかっていたつもりですが、
ランナーがいるときのバッターの立ち回りがとても重要だということを再確認させられました^^
「もっとすごい人に直接教えてほしい!」という人は、元プロが指導するスクールに入ってみるのもありです!
【glowing Academy】で、未来のスター選手を目指す!以上、さわらでした!
【参考文献】
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